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フリーランスエンジニアの需要は高い?将来性は?

約 7 分
フリーランスエンジニアの需要は高い?将来性は?

フリーランスエンジニアになって自分の月収を10〜20万上げたいけど、仕事がもらえるか分からない…
そもそも自分がフリーランスエンジニアとしてやっていけるのかが分からない…

そこで!
フリーランスエンジニアの現在の需要と将来性をお伝えします!

フリーランスエンジニアが世の中に登場した経緯

IT業界は深刻な人不足の状況です。
平成28年の経済産業省による「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、IT業界は人材不足で、質・量ともに将来大幅に不足する職種としては、ビッグデータ、IOT、人工知能(AI)、ロボットなどがあります。
プログラミング必須化が始まる2020年には約37万人のエンジニアが不足するという予想が立てられています。
出典:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果~ 報告書概要版 ~
そこでIT企業は自社の人材だけでは仕事を回せない時、即戦力の人材であるフリーランスエンジニアを一時的に雇うようになりました。
またIT企業からすると、受け入れ基準が、「転職」より低く受け入れることが可能なのです。
社員採用である「転職」と、フリーエンジニアの「受け入れ」は根本的に異なるものだとIT企業の中で位置づけられています。
転職というのは、基本的には企業の採用基準を満たしているかどうかを人事部が厳正に審査を行い、採用可否を決定します。その際には、スキルだけでなく将来の成長性や、企業文化とのマッチングまで多面的に見られます。労務問題等リスクも高い為、企業は社員採用時には慎重にならざるを得ないのです。
それに比べて、フリーエンジニアを受け入れるということは、企業にとっては自社で補えないリソースを、ビジネスパートナー(協力会社)から調達するという「購買」に位置づけられます。
企業にとってのメリットは、必要な期間のみ稼働して頂き、プロジェクトが終了するタイミングで契約を解除できるという便利さがあり、労務問題等の起こるリスクもなく、その結果、社員採用の基準よりもハードルが下がりやすいという点が想定されます。
仕事のプロジェクトごとにフリーランスエンジニアを雇う場合が多いので、フリーランスエンジニアはプロジェクトごと、つまり3~6ヶ月の期間で仕事が変わる場合が多いです。

なぜフリーランスエンジニアの需要が高い?

IT企業がエンジニアを育成する時間とお金をかけずに済むからです。
どのIT企業もエンジニアが不足している現状で、IT企業がエンジニアを獲得するためには、自社でエンジニア未経験の社員を一人前のエンジニアにするまで育成する必要が出てきました。エンジニアを育成するには膨大な時間とお金がかかります。その点、エンジニア経験者であるフリーランスエンジニアであれば、育成にかける時間とお金は少なくて済みます。ですので、フリーランスエンジニアへの需要が高まっているのです。
また、実力があるエンジニアであるにも関わらず、「自分がフリーランスエンジニアになれると思わない」「自分では仕事が続かなそう」という方も多数いらっしゃると思います。その為、フリーランスエンジニアの数が更に案件数に対して少なくなり、フリーランスエンジニアの需要が高まっているのだと考えられます。
そもそもなぜ今エンジニアの需要が高いのかといえば、IT市場の拡大やIT技術の進歩の速さが挙げられます。
まず、IT市場の拡大についてはスマートフォンの普及とともにWebサービスが急拡大し様々サービスが普及してきました。
日常ではアプリ、Amazonなどの通販サービス、YouTubeなどの動画サービスなど
Webサービスに接しない日はないくらいインターネットが身近になりネットなしでは生活できないのではないでしょうか。
日常に浸透したIT技術が今後も進化し、様々サービスが誕生することで市場の拡大が見込まれます。
市場の拡大とともにエンジニアが必要となり、日本ではより一層エンジニアが足りない状況になります。
そして、IT技術の進歩の速さについては、Web・IT技術の進歩が早くなっていることを受けて人材育成が追いついていないという事があげられます。
特に最先端技術を使った人材が不足しており、海外のエンジニアを雇用する企業も出てきています。
特に最近注目されている機械学習やAIを扱う人材が不足しており、今後も需要が拡大していくことがわかっています。
プログラミング言語でいうと、Webサービスから、データ分析、機械学習が可能なPythonに注目が集まっており、学習される方が増えています。
今まで言われていたエンジニアの労働環境を示すキツイ、帰れない、給料安いという時代はIT業界では終わっています。
理由は、今のIT企業にとってエンジニアは欠かせない存在であるからなのです。
ただプログラミングを書く時代から、クリエイティブなものを生む人材と認識されているからです。
また、人材不足ということもありエンジニアの価値が高く、雇用環境改善に力をいれる企業が増えているといった背景もあります。

すでにフリーランスエンジニアで開発された案件が多い

先述の通り、IT企業は正社員よりもフリーランスの方が雇いやすいという傾向があり、IT人材の育成もあまり進んでいない状況でもあるため、フリーランスエンジニアが開発した案件が多くなります。
フリーランスエンジニアはプロジェクトごとに仕事が変わる場合が多いので、フリーランスエンジニアで開発された案件に入る時は引き継ぎをしっかりと行える準備も必要になります。

フリーランスエンジニアがIT企業に採用されやすくなるためには?

いくら人不足とはいえ、IT企業はフリーランスエンジニアなら誰でも雇いたいというわけではありません。
初心者レベルのフリーランスエンジニアを雇ってしまったら、そのIT企業の仕事は進まず会社の利益が出なくなってしまいます。
その為、IT企業は仕事をサクサク進めてくれる優秀なエンジニアを雇う必要があります。
しかし、IT企業がフリーランスエンジニアを雇うには20~30分の面談をフリーランスエンジニアと行うだけの場合が多いです。
IT企業からすればその短い時間の中でフリーランスエンジニアの自己PRや経歴を聞き、フリーランスエンジニアの実力を推し測らなければならず、逆にフリーランスエンジニアからすれば短い時間の中でいかに自分の実力をPRできるかが採用への鍵になります。
実力をPRするには、IT系での実務経験の経歴と自己PRで起承転結のある話し方でその実務経験を話す必要があります。
例えば、私の場合の自己PRでは、まず
「私は以前、食品スーパーの販売職をしていましたが自分の仕事のレジ打ちや品出しは将来IT技術によって置き換えらてしまうのではないかと考えた」
という自分に起こった問題の話から入り、そして
「そんな時、プログラミングを自分でネット上で学べると聞き、学んでみたらすごく面白くて自分でwebサービスも公開してみた」
という私にとっての転機の話をします。そこから。
「将来は有能なプログラマーになって色々なwebサービスを作っていきたい」
というような、最初の自分に起こった問題が解決された話をすると、自分の自己PRがIT企業の面接官へ伝わりやすくなります。

フリーランスエンジニアの将来性とは?

安定した収入を得られる将来を築くためには、自分で稼げる力を身につけることが肝要です。
フリーランスエンジニアとして積んだ経験は、自分で稼げる力を身につける第一歩になります。
フリーランスエンジニアでの実務経験をブログやクラウドソーシング(ランサーズやクラウドワークス、ココナラ)、エンジニア向けのイベントの登壇など、多方面で役立てることができます。
フリーランスエンジニア自体を続けることは、僕の体感的には50歳くらいまでは安定的に仕事を続けられるのではないかと考えています。
小さな文字を読めるのが何歳までかという話になってくると思います。、
50歳になるまでに、フリーランスエンジニアの実務経験を活かした情報発信をしていくことが真の安定だと考えています。

フリーランスエンジニアの需要がなくなるとしたら

全ての案件がAIで済んでしまうようなことになれば、フリーランスエンジニアの需要は無くなるでしょう。しかし、そんなことは何十年後になるかはわかりません。
フリーランスエンジニアの需要がなくなるより先に他の職種の需要がなくなって行く方が先なので、プログラミングを勉強しフリーランスエンジニアになる準備をしておいて損はないでしょう。

About The Author

Web系フリーランスエンジニアエンジニアイベント主催shiraitoru
1992年生まれ 東京理科大学大学院薬学研究科卒

幼少期や大学時代の経験から、自由な働き方を求めて模索し続け、プログラミングに出会い、人生が大きく変わる。

プログラミングを通して日本の労働環境を改善することを目指し、イベントを数多く主催。
→イベントはこちら

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