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Rubyの需要は高い?将来性は?

約 7 分
Rubyの需要は高い?将来性は?

Rubyを勉強してちゃんと仕事があるのかな…
Rubyを勉強したら、将来もちゃんと仕事をもらえるのかな…

プログラミング言語のRubyを勉強してエンジニアとして働いて稼いでいこうと考えられている方が多いと思いますが、本当にRubyを勉強して将来にわたってお金を稼げるのか半信半疑な方も多いと思います。

そこで!
Rubyの需要や将来性についてこの記事ではお伝えしていきます!

Rubyが世の中に登場した経緯

Rubyは日本発祥のプログラミング言語で、まつもとひきひろ氏によって開発されました。
1995年に一般公開された言語ですが、近年はベンチャー企業や多くの企業が開発に用いています。
Rubyに特化したブートキャンプ型のスクールも多く存在します。
Rubyの設計思想は「Rubyの言語仕様策定において最も重視しているのはストレスなくプログラミングを楽しむことである。」とのことであり、コードが簡単に読み書きができ、実行環境が無料で手に入り、Windows、Mac OS、LinuxなどOSに限定されずに動作するといったものです。
Rubyは多くの特徴があり初心者でも手軽にできるプログラミング言語です。
2004年にはRuby on Railsが誕生し、ModelViewController(MVC)アーキテクチャにもとづいたアプリ開発が可能になり、Rubyの使用人口が急激に増えました。
Rubyによって作られているサイトは多種多様で、業界内での需要も高く、学習する価値が十分にある言語と言えます。

なぜRubyの需要が高い?

Rubyは他のプログラミング言語よりも学びやすいということが挙げられます。Rubyの教材はプロゲート(https://prog-8.com/dashboard)、ドットインストール(https://dotinstall.com/lessons)、RubyonRailsチュートリアル(https://railstutorial.jp)等、数多く存在します。
エンジニア不足の現代では、学びやすい言語で開発した方が効率よく開発ができるのだと考えられます。
また、既存資産としてRuby on RailsベースのWebサービスを構築している会社が多く、それに影響してRubyエンジニアも国内外問わず増加してきている状況で他の言語への切替えを考える会社は少ないでしょう。
言語を切り替えるコストが高いためRubyを他の言語・フレームワークに移植するモチベーションが少ないのは事実です。
言語の目新しさよりビジネスの継続性の方が普通の企業では優先される場合が多いです。
またRubyはよくwebサービス作成に使われている言語でもある為、Rubyエンジニアを集めやすいということが挙げられます。
更にRubyは、業務系システムやECサイト、WEBサイトなど幅広い用途で使用できるため、多方面から需要があります。
Rubyはコードの記述量が少なく、可読性や保守性に優れているのが特徴です。また、スクリプト言語であるためコンパイルが不要で、プログラムの実行やデバッグも容易にできます。Ruby on Railsという優秀なフレームワークが使えるのも大きなメリットです。
Ruby on Railsを用いることで、スタートアップやベンチャー企業がブログやECサイト、SNS、WEBサイトの開発を短期間で行うことができるようになっています。
案件単価も近年はJava,PHPに並ぶ傾向にあり、今後はスマホアプリの開発や機械学習に使用する例も増えていくと考えられます。

すでにRuby on Railsで開発された案件が多い

Ruby on Railsはコマンド一つでCRUD機能がほぼ完成する優れたフレームワークです。
Ruby on Railsの使い方を題材にした記事もネットでは多く存在し、学びやすいフレームワークと言えます。
Ruby on Railsはビュー、コントローラ、モデルがコード上ではっきり分かれていて解読しやすいので、ウェブ担当者が変わった場合に引き継ぎがしやすい場合が多いです。
Ruby on Railsで開発されている案件として、革製品卸店のECサイトに機能を追加する案件や、勤怠管理システムにエクセルダウンロード機能を追加する案件、業務系システムを0から作成する案件が実際にありました。
Ruby on Railsで開発された案件が多いということは、Ruby on Railsで作られたシステムに機能を追加する案件が多くなっているということでもあります。
しかし、機能が追加されすぎたシステムは難解なコードになっているコードが多く、そういったシステムを扱うプログラマーはより自分の技術を高めていかなければなりません。
難解なコードを読み解くために、Ruby on Railsでは数多くのデバッグ方法が提供されており、中でも僕のおすすめはbinding.pryを用いたデバッグ方法(https://qiita.com/tomoharutsutsumi/items/6b12af3dc5eb8dfb9801)です。
こちらのデバッグ方法だと、処理がbinding.pryを通ると処理が一時停止し、その瞬間での変数の中身が容易に確認できます。
他のデバッグ方法よりも画面が見やすくなっているので、オススメです。

プロトタイプから本格運用が早い

Rubyを用いると、プロトタイプからバックエンドの処理を付けて本格運用するまで比較的簡単に行えます。
なぜならRubyで作られて本格運用されているサイトは数多く存在するので、本格運用までに必要な手順がネット上に存在する場合が多いからです。
ネット上の情報でも足りなければ、書籍や有識者に聞くという手法が挙げられます。
プロトタイプを作ることで、クライアントのwebサイトに対するイメージも鮮明になります。
画面のここにボタンを作って欲しい、ここにはこの写真を挿入して欲しいなど、具体的なクライアントの要望を引き出すことができます。
Rubyではプロトタイプにバックエンドの処理を付ける際、Ruby on Railsのフレームワークを用いることで、簡便にバックエンドの処理をつけることが可能です。
例えばプロトタイプにログイン機能をつけたいといった場合に、gemのdeviseというものを用いると、railsにそのgemをインストールするだけでログイン機能付きのwebサイトを作ることが可能です。しかし、機能が簡便につけられるという点ではすごく便利なのですが、それを改造してwebサイトに追加機能をつけたいという話になった時に追加機能をつけることが難しくなる場合があるので、gemのインストールには注意が必要です。
gemの仕組みは複雑であり、google検索でもエラー解決策が出てこなくなってしまう場合があります。
gemを使わずに開発を進めて行くと追加機能に対してカスタマイズがしやすく、結果的に早く本格運用まで開発を終わらせられる場合もあります。

APIも随時提供

Ruby向けのAPIの提供は数多く存在し、APIを用いることで開発のスピードを上げることが可能です。
APIの使い道は、状況によって変わるので下記のようなサイトを参考にしながら勉強していくと効率が良いです。
https://qiita.com/c5meru/items/1c921676de8a5a038f70
Ruby on RailsでAPIを作成することも可能で、rails-apiというGEMを使用することでAPIを作成できるようになっています。
APIの提供が多いといことは、それだけRubyでのアプリ開発を応援しようという動きがあることの表れでもあります。

Rubyの需要がなくなるとしたら

全てのプログラミング言語がAIで置き換わるようになったら、需要が無くなるでしょう。しかし、そんなことは何十年後になることかは分かっておらず、充分まだまだ需要のある分野ですし、人不足の分野です。
Microsoftに買収されたGitHubという約2400万ユーザーを有するサービスからの発表によれば、Rubyは人気プログラミング言語Top10入りとなっており、まだまだ需要のある言語です。
また、もしRubyの需要がなくなったとしても、一度Rubyが書けるようになったら、将来的に他のプログラミング言語に移行することはそれほど難しくありません。オブジェクト指向やアソシエーション、ポリモーフィズムの概念は別の言語でも使われています。
Rubyを勉強し、様々なアプリケーションを作成して効率的にお金を稼いでいきましょう!

いかがでしたでしょうか?Rubyは案件数も多く、将来に渡って使える技術です。
Rubyエンジニア不足の現代で、Rubyを学んで自分の収入の柱とするのは最も効率的なお金の稼ぎ方といえるのではないでしょうか。

About The Author

Web系フリーランスエンジニアエンジニアイベント主催shiraitoru
1992年生まれ 東京理科大学大学院薬学研究科卒

幼少期や大学時代の経験から、自由な働き方を求めて模索し続け、プログラミングに出会い、人生が大きく変わる。

プログラミングを通して日本の労働環境を改善することを目指し、イベントを数多く主催。
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